グローバル人材に向けて必要なスキルとは
国内での仕事の仕方とグローバル企業との仕事の仕方は違うと感じるが、最近そのGAPを感じる場面に何度か遭遇した。国内開発を主としていたチームがグローバル企業と議論する会議に何度か参加したが、「あ、これは伝わっていないな」と感じるケースがいくつかあった。開発業務から標準化業務に移った初心を思い出しながら、少しまとめてみたい。 グローバル企業から信頼を得るためには やはり最初に“お互いに信頼関係“を得ることが必要だ。信頼関係が無ければ表面的な協力関係かになり、なかなか効果的な議論や検討もできない。 何の意思決定ができるのか? 「 結論はCoffee Breakで決まる 」で記載した通り、意思決定できる人でないとそもそも話を聞いて貰えない。 Title(役職)はよくチェックされている。日本よりTitleをこだわっているかもしれない。Titleには2種類の方向があるようだ。 管理職 : Manager (課長級) → Director (部長級) → Board (役員) 専門職(システム開発の場合): Developer (開発者) → Engineer(設計者) → Architect/Bridge (PJを跨いだ全体設計者) これらに、senior → principal → general → executive → chief等がつくことで上位役職を指すこともある 日本の場合専門職系のTitleが充実していないため、グローバル企業からすると技術的な話の意思決定者が誰なのか非常に分かりにくいようだ。そのため、実際の役職にとらわれずに、自己紹介の時には、自分の責任範囲を適切に示す役職を自己紹介の時に伝えるようにした方が良い。 目的をはっきり伝えることができるか? 「 英語ができない私がグローバル人材!? 」の通り、BackgroundとGoalをちゃんと説明できる必要がある。その上で、「 グローバルでの交渉のコツ 」の通り、具体的に解決したい課題を明確に言える必要がある。 解決したい課題は具体的で、自社や日本の姿をしっかりとらえている必要がある。そのためには、マーケット規模を含むファイナンシャルな情報と、課題が与える影響の金額的な規模はしっかり数値で常日頃から把握しておく必要があるし、自社の業務やサービスもしっかり把握しておく必要がある。 現在問題...