海外の会議やメールにおける英語の略語
海外の会議に参加していて意外に困るのが“英語の略語“だ。日本の会議であったとしても企業毎や組織毎に進め方やルールが異なったり、独特な略称や識別子の使い方があるが、海外の会議でも同じだ。
会議自体の進め方は、その会議のどこかでドキュメントとしてまとまっていることもあるが、略称はどこにもないケースが多い。また、インターネット上で調べてもなかなかまとまっていない。今回はETSIの会議やメールにおいて利用される略称をまとめてみた。今後気づいた用語があれば随時追加していきたい。
ETSIの会議で利用される略語
- rh: Raise Hand ("I want to say something")
- 主に電話会議で利用される“挙手“の意思表示
- チャットに”rh”と記載することで発言の許可を得て発言する
- lh: Lower Hand ("cancel" the raise hand)
- 主に電話会議で利用される挙手の取り下げ
- ”rh“とワンセットで利用し、チャットで挙手を取り下げるときに”lh”と記載する。
- CR: change request.
- 現在の標準化仕様/ドキュメントの変更提案
- 会議中やメールなどあらゆるところで利用される
- w.r.t: with respect to (putting something into context of something else)
- 議論中の内容に“追加で補足“という意思表示
- 電話会議中のチャットでの補足やメールで割り込んで発言するときに“w.r.t [トピックや主張], ”と記載して補足を追加するときに利用
- WI: Work Item
- ETSIにおける標準化ドキュメントを作成するための活動アイテムの名称
- 会議中やメールなどあらゆるところで利用され、CRや各種提案は全てWI単位で行われる
- 新しいWIはNWI (New Work Item)と言われることもある
- AP: Action Point
- 特定の人/会社に割り当てられた課題/タスク
- 主に議事録(Meeting Note)などに記載される
- WG: Working Group
- 特定の目的に基づいて作業するグループや会議体の総称
- 会議中やメール、公式ドキュメントなどあらゆるところで利用される
メールやチャット等の文章で利用される略語
- IMHO: In My Humble Opinion (“Personal opinion”)
- 会社や組織の代表としての発言とは区別し“個人的な意見“として発言することの意思表示
- メールなどで、ここから“個人的な意見“として記載するときに、”IMHO, [個人的な意見]”として利用
- pov: Point Of View (“viewpoint, position”)
- 様々な観点で異なる意見や分析が必要なときのどの観点での発言かの説明
- メールやチャットなどで様々な議論をしているときに“it is interoperability issue from [観点] pov.”というように、意見の後に利用
- AFAIK: As far as I know (“personal view”)
- 断言しきれないときに“私の知る限り“というオブラートに包む言い方
- メールやチャットなどで何かを質問されたときに“AFAIK, [回答]”と回答するときに利用
(参考)ETSIにおける特別な意味を持った用語
- approved: WG understand the proposal, and the proposal will be reflected to document.
- WGのメンバーの総意として正式に承認すること
- agreed: 1) pre-approved for the proposal, 2) WG understand and support the direction for discussion paper.
- approvedより少し弱く、WGのメンバーとして方向性を合意した状態
- objection: disagree the proposal. If one member in WG objects the proposal, the proposal will not be reflected to draft.
- 提案内容を反対すること
- approvedの反対であり、ETSIの場合は1人でもobjectionするとapproved(承認)にならない
- noted: 1) WG disagree the proposal, 2) WG understand the information.
- WGとして提案内容をapproved(承認)しないこと
- ETSIの場合2つの意味(提案内容の反対と提供された情報を理解したこと)があるので注意が必要
- withdrawn: proposer cancel to propose the proposal.
- 提案者が提案内容を取り下げること
- ETSIの場合は余程のことがない限りNotedにはしないので、提案の再修正で済まないレベルの場合はwithdrawnを促されることが多い
- grammar: rule of programming language.
- 特定のプログラミング言語の文法のこと
- ETSIは標準化団体のためgrammarに踏み入れた標準仕様の指定はしないが、異なるSolutionの場合はgrammarをある程度指定することもある
- syntax: set of rule that defines the combinations of symbols in programming language, e.g. if ... then .. else
- ETSIでは特定のキーワードをsyntaxと呼ぶことが多い
- semantics: meaning of syntax or parameter.
- ETSIでは特定のキーワードやparameterの意味をsemanticsと呼ぶことが多い
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