日本品質とは?
グローバルでお仕事をしていると、よくキーワードとして“日本品質“という言葉をよく聞く。日本人が想像する日本品質と、海外の人がイメージする日本品質は本当に同じことを指しているのだろうか。そもそも日本品質とは形のあるものなのか? 日本品質のイメージ 日本人が日本品質というと、故障や問題が起きにくい、とか、災害があってもサービスが止まりにくいとかのイメージがあるだろう。一方で海外の人に日本品質というとどういうイメージなのだろうか? ヨーロッパ系の人のイメージ ヨーロッパと言ってもドイツやイタリア、フランスと様々な国や文化の人がおり、同国内でも開発者と運用者、消費者、経営者でイメージは違うようだが、総じて“よく分からないところにこだわりある“というイメージがあるように感じる。 消費者の持つ日本品質のイメージは比較的ポジティブだと思うが、一方で、日本品質だからと言って特別視しているイメージはない。日本車などは壊れにくいというイメージはあるようだが、製造国や原産地というよりブランド単位で判断している気がする。例えばチョコと言ってもベルギー産というより、GodivaやPierre Marcoliniというブランド単位で用途や嗜好によって選んでいるように感じる。私がお付き合いしている人は、車のトヨタ、ホンダ、マツダやゲームのNitendoは高品質というイメージを持っていた。日本の品質を特別視しているものは寿司と蕎麦のようだ。これらは日本ではないとなかなか美味しい物を食べられないと言っていた。 一方で、開発者等の目から見る日本品質は必ずしもポジティブではないように感じる。一言で言うと、日本人は「木を見て森を見ず」というイメージを持たれているように感じる。これにはいくつか理由があると思うが そもそも日本人は 全体像の説明が苦手 (ビジネスである以上は)費用対効果のあることに注力して品質向上&機能追加(多くの開発者) vs 利用者目線で少しでも不便なものがあればそれを全て直そうとする(日本) 上流工程であるUsecaseやRequirementから設計やテストを実施 vs 過去の経験の積み上げの独自の観点で設計の追加やテストの追加を行う(日本) というあたりが原因かもしれない。その結果、全員ではないと思うが「日本人は生産性や新機能を考えず細かいことばかり目がいく」というイメージ...